緒方さんの葉付き不知火柑(デコポン)
2017/11/13
熊本県の北部に位置する玉名郡玉東町。熊本といえばこれ、デコポン農家の緒方さんをご紹介します。
毎年たくさんご注文をいただく緒方さんのデコポン、今年はうまい!と早くもお墨付きをいただいています。(毎年美味しいです)
ビニールハウスに入るとそこにはきれいな色に染まっている立派なデコポンがありました。収穫までまだ1か月ありますが、今年は天気も良く、色づくのが早いのだそうです。もちろん糖度もしっかりあり、ひとついただきました。
緒方さん自ら剥いてくださり、その瞬間少し離れた場所にいてもふわっと香りが届きました。「わ、デコポン!」思わず声を上げてしまいました。手でするすると剥きすすめて現れたのは、むっちりとしたその実。剥いているそばからもう果汁があふれて、手がベトベトになりました。薄皮は剥かずにそのままぱくりと一房口に入れました。じゅわーっと果汁があふれ、この甘さ、感動です。収穫までにさらに糖度が上がるので、緒方さんが自信を持っていらっしゃる気持ちがとても分かりました。
アミノ酸と海水をかけて育てた樹からなるデコポンはとびきりの美味しさです。毎年凸がしっかり出るのは樹の健康管理を徹底しているからです。いろんな肥料を試され、今なお美味しいデコポン作りへのあくなき探究心、その情熱に頭が下がります。
昨年から大きく違ったのは枝を間伐したことです。間伐とは樹木の健全な発育を助けるために一部の木を切ることです。間伐することについては大変悩まれたそうです。樹を切るということは必然的に樹が減るので、収穫量にどのように影響するのかその時点ではわかりません。しかし、今年。日当たりが良くなかった部分に十分な光が届き、密集し、上に伸びるしかなかった枝が横に伸び、収穫もしやすくなりました。結果的に糖度が高い実が増え、色づきも抜群に良くなり、間伐して本当に良かったと胸をなでおろされていました。良い報告が聞けて、わたしたちもうれしくなりました。
緒方さんとともにお話を伺ったのは若手のホープ、木村さんです。
樹は一本一本性格が違うそうです。元気な樹、病気がちな樹、虫がつきやすい樹。甘い実の成る樹は毎年信頼を置いているそうで、その関係を話す優しい目がとても印象的でした。その愛情が樹にもしっかり伝わっていると思います。
緒方さんを「親方!」と呼び、素敵な師弟関係垣間見られました。
今年もとびきり美味しい不知火柑がお届けできそうです。どうぞご期待ください!
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